Kaoru Mansour

続く事と続かない事

アートKaoru MansourComment

ギャラリーの搬入日が早くなったので今日は一日中仕事場でした。

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今は続けて作業ができるので嬉しいです。息子が赤ちゃんの時は寝ている間、子供の頃は学校の送り迎え、等がない間に作っていました。

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私にとって作品作りは続いている事です。大学も他の仕事も生け花もヨガもみんな途中でやめてしまいました。

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今は、運動不足で始めたトレッドミルがやっぱり三日坊主になりそうです。

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子供の頃は誰かが『こうしなさい』と言うのでやりたくない事でも続いていました。大人になると自分で決めれるので続く事と続かない事が自分でもなんとなく分かってきますよね。昨日友達と話していたら、彼女はジムの会員になっても続かない事が分かっているのにまた入ったそうです。なぜならば、やめたらまた入りたくなる自分を知っているから。ジムに通う→行かなくなる→会費が勿体なくなる→やめる→通いたくなる→もとへ、このサイクルも続くと思います。

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テクノロジーに馴染む

生活Kaoru MansourComment

私の生活ブログに、新しく買ったデスクトップのコンピューターにCD/DVDのスロットがついていない事を書きました。3年前に買ったラップトップにも付いていないので家の中でCDを聞く事はなくなりました。

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なので、旦那のやっている4テットの新しいCDデザインを頼まれた時、なんで、今更?と思いました。自分がもう聞けなくなったから。

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CDを普通に聞いていた時は周りの世界もそんなもんだと思っていました。(先週までは)でも、今はちょっと世界観が変わりました。

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こうやって、今まで使っていた物がだんだんなくなって、少し無理やりのように新しいテクノロジーに馴染んできたような気がします。もしずっと普通にカセットテープが買えたなら、私は未だにウォークマンを聞いているかもしれない。フロッピーディスクを使っているかもしれない。ダットに録音しているかもしれない。

作品にはチャコールや油絵の具、昔の材料もまだ普通に買えるけどね。

作品を見て思い出すこと

アートKaoru MansourComment

ギャラリーに預けていた古い作品をピックアップに行きました。

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この作品の事はすっかり忘れていました。でも手に取った途端、作った時の情景がパ〜っと頭に浮かびました。息子はうちから車で30分かかる中学校に通っていました。放課後、学校の周りが子供を迎えに来た親たちの車で混雑します。だから早めに行って時間をつぶしていました。

義理父と妹

義理父と妹

最初の作品は、その時間つぶしのために作った作品です。サイズは10インチ正方形ですから約25cmの正方形です。校門あたりをチラチラ見ながら車の中でせっせと糸を針にかけていました。他の時間つぶし作品は売れてしまったのですが、一つ残っていてなんだか嬉しいです。

義理父の妹

義理父の妹

息子

息子

上の作品は息子が小さい時、シーリングファンの熱狂的なファンだったので作りました。いつも寝る前にはシーリングファンのカタログを読まされていました。ファンの直径、回るスピード、等全部暗記していたのですよ。カタログは5、6冊ありました。変わった子供でした。

義理母の兄

義理母の兄

上の作品は義理母のお兄さんです。会った事はないのですが、彼が亡くなった時、義理母からあまり幸せとは言えない彼の一生を聞かされました。その時彼に何かしてあげたい。と思って作った作品です。

旦那

旦那

これは旦那が5歳の時です。ジャケットがいいでしょう?もちろん顔つきは今56歳の彼とは全然違います。でも、よく見ると目だけは同じなんですねえ〜。

作品はできの良し悪しに関わらず、時間が経つと写真アルバムのように楽しめます...いや、楽しめる時もあります。なんじゃこれは?と落ち込む時もあります。

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子供とアート

アートKaoru MansourComment

今日、仕事場にある引き出しを開けて探し物をしていたら、これを見つけました。

Pablo Picasso

Pablo Picasso

息子が幼稚園の時、担任の先生から『子供達にアートのクラスをしてくれない?』と頼まれ、作ったものです。

Jean-MIchel Basquiat

Jean-MIchel Basquiat

詳しい内容は忘れてしまったのですが、アートをたいそうに考える必要はない。自分が嬉しかった事、悲しかった事、腹が立った事、実際見たもの、想像するもの、なんでも自分が描きたいように作りたいようにすればいいのよ。と言うような事を話した気がします。

Marc Chagall and Robert Rauschenberg

Marc Chagall and Robert Rauschenberg

おぼえているのは、一人の子が手を上げて今朝のパンケーキが最高に美味しくて嬉しかった。と言いました。その後、「これどお?」っと、Oldenburgを見せたら、『え〜〜〜っ!これがアート?』とクラス中が叫んで大笑い。先生もびっくりしていました。

Claes Oldenburg

Claes Oldenburg

子供の頭は柔軟です。その時に色んなアート作品を、色んな音楽を紹介すれば面白い事が起こると思いませんか?

Van Gogh and Alexander Calder

Van Gogh and Alexander Calder

今、あの時の幼稚園児は23〜4歳です。みんなで笑ったOldenburg覚えているかなあ〜

色と気持ち

アートKaoru MansourComment

旦那の好きな色は黄色です。黄色を見るとパーッと元気が出るそうです。いつから好きなの?と聞くと、3、4歳の頃工事現場にあるトラックやブルドーザーやクレーン車、それらが黄色で大好きだったそうです。多分、その時の気持ちが黄色を見るとかえってくるのかな〜と言います。

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お気に入りのコーヒーカップも

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Tシャツも、

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CDカバーに使う私の絵も、全部黄色。

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私はライムグリーンとピンクが好きです。ピンクは初めて買ってもらったランドセルがピンクだったせいかもしれません。大好きなランドセルでした。

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好きな色は楽しい記憶と繋がっているのでしょうか? 苦手な色はどこから来てるのかな?


P。S。前、息子と話していたら音のピッチによって違う色が見える子がクラスにいたそうです。ピッチの聴き取りテストはいつも満点だったらしい。これ、面白くないですか?

上の空

生活Kaoru MansourComment

旦那と犬の散歩をしていたら、新しく始まったTV番組スタートレック/Star Trekが面白くなかったと言います。この人、最初のエピソードから全部見ています。さっきウィキペディアで調べたら最初の放送は1966年でした。ひえ〜 でも、私はスタートレックには興味がないのでいつも上の空で聞いています。

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途中、私がマーケットに行く買い物リストを見せると明らかに旦那は上の空でした。

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上の空はちょっと便利ですよね。そんな事は興味がないと言ってしまったら、面白くなるかもしれない可能性を消してしまうような気がするのです。

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絵を始めた頃、美術館に行ったらMedieval art/中世芸術は上の空で通り過ぎていました。が、今は足を止めて見ます。面白いと思う。

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そのうち、スタートレックに目覚めて旦那を質問責めにする日が来るかもしれない。そのうち、買い物リストがないとマーケットに行かない旦那になるかもしれない。
...

多分それはないな。
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アメリカに住んで気がついた事

Kaoru MansourComment

先週、旦那の幼なじみJちゃんがご主人とNYから遊びに来ました。

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2人はユダヤ人です。子育ての話をしていた時、ご主人がクリスマスツリーとプレゼントは楽しいからやろう。と言ったら、Jちゃんは、そんな事をしたらユダヤ教とキリスト教のホリデーがごっちゃになって子供達が戸惑うと止めたそうです。

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結局、彼らはユダヤ教のホリデーだけにしたらしい。うちの旦那はキリスト教の家で育ちました。私は特定の宗教では育ちませんでした。悪い事をしたらバチが当たる。だけ覚えています。だから、息子をキリスト教の幼稚園に入れる時も校長先生が好きと言う理由でした。この時義理母は少しびっくりしたようです。私がキリスト教でもないのにあっさり入れたから。

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Jちゃんは2人の娘さんが小学校に入る前、ユダヤ人を差別する人達がいる事を教えたそうです。差別の理由を知っていれば傷つくのも少ないと考えたらしい。

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話を聞きながら、息子の学校時代の出来事を考えていました。中学生になって急に大好きなおにぎりのランチよりサンドイッチがいいと言った事。高校生になってまた日本のランチを持って行くと言った事。ハローウィンには侍の格好をした事。

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息子の中にあるアメリカ人と日本人。周りの子供達と同じようにしたかった時、自分は違うんだと主張したかった時。

今はどうなんでしょうねえ〜〜 今度、機会があったら聞いてみたいです。
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動揺

Kaoru MansourComment

久しぶりにLACMAに行きました。

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展示作品を見ながら歩いていて、足が止まりました。

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粒子の粗い、大きな写真が何枚も掛けてあります。

高層ビルから飛び降りている人達の写真でした。

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展示作品を見ないように手で顔を覆って早足で部屋を出ました。

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アーティストに対して怒りに似た感情が湧いてきた。

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私の好きな作品が掛かっているところへ早く行こうと思いました。

途中、レレベーターに乗ったら、前にサキュリティーのおじさんがいました。

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スペイン語で歌を口ずさんでいます。

その歌がとても美しくて涙が出そうになりました。

私は何のために作品を作っているのだろう?と思いました。

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忘れない人と事

アートKaoru MansourComment

なんだかやる事を増やし過ぎて、こちらのブログが放ったらかしになりました。

お久しぶりです。

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今年も庭にザクロがなりました。

これ、食べるの面倒くさいです。でも、こうやって半分に切って水につけてからだと、パラパラと簡単に実を外すことができます。この方法を教えてくれたのは息子の幼なじみのお母さんでした。図書館に勤めていた人で、色んな事を知っているお母さんでした。

彼女が脳腫瘍で亡くなってからもう何年も経ちますが、ザクロを食べる度彼女の事を思い出します。

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凄い量(?)の情報が頭の中に詰まっているのに、誰がどう言ったかをはっきり覚えているのは面白いです。

アートクラスで色んなことを学びましたが、友達が言った『作品は最後まで手を抜いてはダメ』が今一番残っている事です。

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親が子供に話す事、先生が生徒に話す事、先輩が後輩に話す事、友達同士で話す事、近所の人と話す事、買い物に行ってお店の人と話す事...自分は気がつかなくても誰かがずっと覚えている事を言ってるかもしれないですよねえ。

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今、気になる事

Kaoru MansourComment

昔の作品のプリントを何枚か頼まれました。

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フォトショップでイメージを見ていると、どの作品にも、表面に細い犬の毛や、花粉のようなものがくっ付いています。きっと気がつかないで一緒にアクリル液を塗ったのでしょう。

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今日、旦那と話していたら、レコーディング後。昔気にならなかったチェロの弦をスライドする指の音や木管楽器のキーの音が今は耳ざわりで消していると言うのです。

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あっ、似ていると思いました。私も今見ると、作品の表面にくっ付いている小さな物が目ざわりなのですよ。

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でも、それらがない事で作品がもっとよくなったかどうかは、今もよく分からないです。

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しかし、何年も作品を作っていてこう言う事に気がついた訳ですから、作っていなかったら気がついていなかった。そして、表面にくっ付いている物が作品の仕上がりにどれだけ影響しているのか?を考えるチャンスもなかったです。

考えさせられるニュース

Kaoru MansourComment

8月12日、バージニア州シャーロッツビルで、白人至上主義グループと反対派が衝突した事件がありました。

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この2つのグループが暴力的にぶつかっている映像をテレビで見ました。そして、もし何も知らない人が消音でこれを見たらどちらが白人至上主義グループでどちらかが反対派なのかよく分からないな。と思いました。

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私は反対派ですが、子供が見てもすぐに違いが分かる方法がないのだろうか?と思いました。

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反対派ブループがユダヤ人の作曲家、マーラーやガーシュウィン、バーンスタインの楽曲を演奏すると言うのはどうでしょう?ブルースやジャズ、R&Bを演奏すると言うのはどうでしょう?

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この国がUNITEDする事で豊かになった文化。

その文化のおかげで自由に作品が作れる幸せ。

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人種や性別や宗教やお金の量、等で、人を下に見る事によって、心の平和をたもっている人は、そう言うものに頼らないでハッピーに生きている人間よりも弱いと言う事に気がついて欲しいです。

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あっ、上記のコメントは差別する人を下に見ていますかね...

(イメージはHammer Museum, Marisa Merz展です)

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Kaoru MansourComment

前、大きなキャンバスが邪魔になるので作り始めた作品の事を書きました

キャンバス72"x60"/183cmx152cmは特別注文のためにオーダーしたのですが、途中で買い主の気が変わりキャンセルになりました。

黒、ちょっと重すぎるかな?と思いながら、ギャラリーにイメージを送ったら気に入ってくれました。

ちょっとびっくりした。

そのギャラリーはいつも明るい色の作品ばかり持っていくのです。描いてみるものだ。

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黒、使えば使うほど面白い色です。

そして、他の色よりな〜んかシックリくる。

どうしてでしょう? 

また、ピンクと合うのよね。

やっぱり日本人は習字や墨絵...で片付けてしまうのは何か腑に落ちませんねえ..今はよく知りませんが、私が若い頃のコムデギャルソンや山本耀司の服、これも黒が殆どでした。どうして黒だったのか?

黒、何かありますねえ...

ルール

生活Kaoru MansourComment

生活ブログにルールの事を少し書いたのですが、もうちょっと書こうと思いました。

よく犬の散歩に行く池の周りには、色々なルールのサインが上がっています。

釣りキャスティング禁止、鳥の餌付け禁止、自転車禁止、柵を乗り越えて侵入禁止、等々。

で、日本で乗った電車の事を思い出しました。
”携帯電話使用禁止”とあります。

ロスから関空に着き、三宮駅からあわてて電車に飛び乗りました。
両親に実家近くの駅に着く時間を知らせたかったので、(両親は携帯メールをしません)
どうしよう...と思いました。せめて ”携帯電話必要な時は小声で”と書いて欲しかった。(小声でしました)

友達と話していると、車中化粧禁止サインもあるそうです。
え〜〜っ!!と思いました。そ、それは誰かが見たくなくて電車の会社に言いつけたのですか?

携帯にしても化粧にしてもどうでもよいルールの様な気がするのですが...
声がうるさければ、『ちょっと声を下げてくれませんか?』と頼めばいいし、化粧をしている子を見るのが嫌なら、場所を変えればいいし...と思うのですが、他に大きな事を見逃していますか?私。

でも、”イジメ禁止。イジメを見たら注意しましょう”のサインはなかったです。駅にも車中にもなかった。
貼って欲しいと思いました。できれば街中に貼って欲しい。

これは、うちのタオルキャビネットのルールです。全く守られていません。

P.S.アートにルールがあるとちょっと困ります。
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棚からぼたもち

アートKaoru MansourComment

趣味でエーカーフット/ACRE FOOTというバンドで唄っているのですが、バンドが演奏できる場所があまりないです。1月に『今年もどこかで演奏できるかなあ〜』とメンバーで話していました。

そうしたら3月、ギャラリーをやっている友達が『ライブやってよ。』と連絡して来た。

その後は12月まで予定がないのでCDのためのレコーディングや編集をしていました。そうしたら6月Bluewhaleで一緒にやらない?と誘いがあった。もうこれで終わりか、と思っていたら、先週、THE FOLLY BOWLから8月うちでやりませんか?(上のチラシ参照)と連絡がありました。

こちらから頼んでいないのに、3回続けて棚からぼたもちです。

バンドは趣味ですが、フリーランスの仕事をしているとたまに”棚からぼたもち”があります。私が努力しなくても、どこかで私の絵を見た人がギャラリーを見つけて買ってくれたり、大きな仕事をくれたり。

こう言うのに味をしめると、作品が売れない日が続いた時、”棚ぼた”を期待してしまいますねえ〜

うちの旦那はフリーランスのミュージシャンですが、この職業は棚ぼた現象がもっと凄いので、何年やっていてもどこかで期待しているそうです。支払いに困っていた人が急に有名なミュージシャンのツアーの仕事を頼まれたりしますから。

親にアーティストになりたい、ミュージシャンになりたいと言ったら、『そんな夢みたいな事を言って』と却下された話をよく聞きますが、実際なってみても、この職業、『そんな夢みたいな事を』考えてしまう事があります。

起こらない。と、言い切れないところがいい。
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今考えている事

アートKaoru MansourComment

(イメージはNorton Simon Museum で撮りました)

作品を売って生活をしている私が言うのもなんですが、ギャラリーの絵は高いです。

私の作品を気に入ってくださった方がよく値段の質問メールを下さいます。そして、『あ〜、ちょっと手が届きません。』とガッカリされる事が多いです。

いくつかのギャラリーを通して売っていますから、作品の決まっている定価を勝手に下げると問題が起きるのです。

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でも、作品を本当に気に入ってくださった方に持っていて欲しいなあ〜といつも思います。

で、今、時間がある時に小さなパネルで試行錯誤しています。

将来、ポスターではなくて、そんなに値段が高くない小さな作品を私のホームページで販売できればいいなと思っている次第です。

何かいいインプットがあればメール下さいね。

人それぞれの感じ方

アートKaoru MansourComment

知り合いの展覧会を見に行きました。

ははは、面白い...と最初思って、悲しい状況なのかな?とも考えました。

これは2日前に見た美術館の像です。

これも最初笑ってしまいました。
カッパがポーズをとっている様に見えた。

<多分19世紀 インド>と書かれていました。

こう言うのとか、

こう言うの。

きっと、顔や手や動物、等に色々な理由があって、その時のインドの歴史があって、それを聞いたら笑ってはいられない状況かもしれないな...と思い直しました。

同じ作品を見ても人によって面白いと思ったり暗いと思ったりする。それは私達それぞれの違った経験からくる感情でしょうか?

ずっと前アーティスト友達とマーク ロスコの展覧会に行きました。後で、彼女が『なんと深い鬱を感じる絵だろう。』と言ったのでビックリしました。その時の私に鬱は感じなかったのです。

あれから25年近く経ち、去年またロスコの作品を数点見る機会があったのですが、その時はなんだか深い悲しみを感じたです。25年の間に私に何が起こったのかは知りませんが、今なら彼女の言った事が少し分かる様な気がします。彼女は逝ってしまいましたが、『やっと分かってくれたか。』とニンマリする顔が見えそうです。

(最初の2つはSachiko Mikiさんの作品です)
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物の温度

アートKaoru MansourComment

マーケットでランブータンと言う果物を買いました。

見た途端(トロピカルなところから来たな。)と思った。
ガテマラ産です。

これはGac。
タイランドで撮りました。

これを見て日本の果物と思う人はまずいない。

絵も音楽もダンスも見たり聞いたりするだけで、
その場所の温度が分かる時がありますね。

本人が育ったり生活している場所とは全く違う
印象の作品を作る人がいますが、

そう言うアーティストは自分の中に外側とは関係のない
温度や色があるのかもしれません。

そうやって考えれば、私の人生半分はロサンゼルスですが中身は日本です。

よく、私の作品を見て『あなた日本人でしょう?』と言われます。

あたり。

(写真は2014年タイランドで撮りました)

溜め込む人

アートKaoru MansourComment

朝起きると音楽室にイスがずらりと並んでいました。

旦那のテンテットのリハーサルがあるらしい。

私は仕事場の掃除を始めました。

2時間後にミュージシャンがやってきて、
演奏が聞こえてきました。

夕方近く演奏が終わり、みんなが帰る気配がします。

私はホコリにまみれて溜め込んだガラクタをまだ整理しています。

旦那と息子が仕事場をのぞきにきましたが、あまりの散らかりようを見て去って行きました。

世の中にはHoarders/捨てられずに溜め込む人達がいる話をよく聞きますが、仕事場に関して言えば私はこのカテゴリーに足を突っ込んでいます。

こんなモノまで丁寧に畳んでしまってありました。

片付けど片付けど猶我が仕事場キレイにならざりぢっとダンボール見る。

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遠くから見る近くから見る

アートKaoru MansourComment

前注文した大きなキャンバスが邪魔なので
使う事にしました。

思い切って黒にした。

私のスタジオは小さいので、
最初近距離でバックグラウンドを塗りました。

次の日スタジオに入ったらキャンバスに
全く表情がありません。

近くから見ると色々ドラマがあるのですがねえ。

今度は面倒臭がらないで
近づいたり離れたりで描きました。

大きい作品は遠くから見てハッとさせて、
徐々に近くに引きつけていく。

近くに来たらまた違う発見がある。

みたいなね。

難しいです。

私が歌っているバンド、エーカーフットのライブが
来週あります。

できれば、これは遠くより是非近くで聞いて下さい。

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ムード

アートKaoru MansourComment

作品のアイデアを考えている時、
TVのニュースがかかっていたら、
全く集中できません。

何年か前、ジャクソンポラックが作品を作る時に
聞いていたという音楽のCDを買ったら、
ピッグバンドジャズだったので驚いた事があります。

私の頭の中にはフリージャズのイメージがありました。

上の作品、夜中にメシアンを聴きながら作り始めました。
明日は黒い糸でぐるぐる巻きにしようと思って寝ました。

でも、朝起きて見たら、
「え〜〜っ、これは重すぎる。」と、思った。

昨夜は音楽と夜中のムードのせいで
朝とは違う私でした。

昼間Gretchen Parlatoを聴いていたら
こんな風になってきた。

途中、もう顔はいらないか...と思って
裏を取りました。

でも、今はまた夜中。
ビルエバンスを聴いていたら、また変えたくなっています。

朝昼用と夜用に分けないとややこしくなる作品がある。
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