Kaoru Mansour

環境によって変わる人

アートKaoru MansourComment

日本に帰ったら時間はある。(10日前の事)じっくり考えてアートブログをもっと更新しよう。と、思っていたのに、明日はロスに戻る日です。

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今年4月に帰って来た時もそうでした。「ただいま〜」と実家の門をくぐった途端、ぐ〜たらおばちゃん化してしまう。制作も音楽も遠い世界になってしまう。ロスの私はどこにいる?

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友達に貰った草間弥生の本を読みましたが、彼女にとって『作品作りは自分が自分でいられる唯一の時間、自分の恐怖を克服するプロセス。』だからどこへ行ってもどこにいても彼女はいつも作品を作っている。作品制作は彼女そのものです。

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あ〜私はなんと言う常人...ちょっと環境が変わっただけでもう作品の事はほとんど考えていません。

とりあえず充電状態と言う事にしておこう。ルンバか...

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父とする散歩も母と笑う冗談も、ロスに戻れば思い出になって、また仕事場であ〜でもないこ〜でもないと作品を作る毎日が待っています。常人でもそれが私の仕事ですからねえ。

そう言えば The Broard、草間弥生のチケットはまだ取れるでしょうか。

おっ、ちょっとだけギアが切り替わった。

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ロボットにできない事

アートKaoru MansourComment

ウォールマートが店内の床をキレイにする掃除ロボットのテストをしている記事を読みました。大きなビルディングですから、清掃に携わっていた多くの人達はもうすぐいらなくなってしまうのでしょうか?

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何年か前、息子がチェックをスマホで銀行ディポジットするのを見てびっくりしたのですが、今は私もそうしています。わざわざ銀行に行かなくてもすむ。でも、窓口担当の仕事は少なくなったでしょう。

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他に、スーパーマーケットのセルフサービスもよく使います。レジの人がいなくても買える。ネットショッピングでは販売する人はもういません。

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これで、ますます教育が大事になったような気がします。ロボットが人間の代わりにできない職業を持つ事が大事になってくる。そうすると、クリエーティビティは本当に大事です。どんなにピカソそっくりの絵を描くロボットができても、それは真似ですからねえ。クリエーティビティーではないです。

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もし、色んなアートのデータがインプットされたロボットがいたら、どんな作品を作るのでしょうね?データが生み出した作品に感性をみる事ができるでしょうか?  感性A型、B型...ロボットを作るか?

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直接見る聴く

アートKaoru MansourComment

webサイトで見る作品の印象が、実際見るとずいぶん違う事があります。まず、サイズ。そして作品の表面、こんなに立体的な作品だったんだ...と驚きます。

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webサイトでは動かなかった感動の脳みそ部分が動く感じ...作ったアーティストが近くにいる感じ...

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音楽もコンピューターのMP3音になれた人が実際コンサートに行ってその違いに驚いた話をよく聞きます。

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テクノロジーが進んで色んなアートや音楽を検索エンジンで短時間に集める事ができますが、何年経っても私が覚えているのは自分で実際見た絵や聴いた音楽が多いです。

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で、来週日曜日新しいCD発売のライブをやります。(eventsページをCheck!)違いますよ〜ライブは。近くに住んでいらっしゃる方来てね。真面目にブログを書いているようで自分のPRにもって行くところがいやらしい;)

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趣味と仕事の境い目

アートKaoru MansourComment

ここんとこ、ずっと植物の作品を作っていました。シアトルのグループ展用や、他のギャラリーの委託販売用です。

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そうしたら、やっぱり<他の作品が作りたいアタック>がきました。途中で放っておいた作品の続きをまたやり始めた。

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植物以外の作品は殆ど売れないのですが..どんどんガレージがいっぱいになるのですが..しょうがない。
こう言う売れない作品を作るのは趣味ですから。旦那のレゴや模型電車と同じです。

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今日、作っている途中で、『新しい植物の作品を見せてくれませんか?』とメールが入りました。

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もうちょっと、こっちをやらせて〜〜

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私が歌っているバンドのライブチラシです。 あ〜た、これも趣味やね...

植物やります。

教育の考え方

Kaoru Mansour1 Comment

旦那は週4日、小学校で打楽器のクラスを教えています。私はその子供達の話を聞くのが好きです。

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先週、彼が小学1年生のクラスで鉄琴の演奏をした後、『何か質問はある?』と聞いたそうです。

すると、一人の子が手を上げて、

一人の子 『鉄筋の音で催眠術をかける事はできますか?』
旦那   『どうしてそう思うの?』
一人の子 『もう少しで僕がかかりそうになりました。』

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もう一人の子 『鉄筋で頭痛はしませんか?』
旦那     『どうしてそう思うの?』
もう一人の子 『ちょっと頭痛がしています。』

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素直で他の人がどう思うかなんて全然気にしていなくてノビノビしていていいなあ〜と思います。私だったら、かしこい質問は何か...?と考え過ぎてしまいます。

「それに対してあなたはどう答えるの?」と旦那に聞いたら、『大笑いする。面白い質問だねえ、僕には難しすぎて分かりません。何かきっと理由があるんだ。』だ、そうです。音楽とは関係ない質問はしない。と言わないところがとても好きです。

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子供に大人が期待する枠をはめると、ノビノビした発想を押しつぶしてしまう事が多いです。ケンロビンソンのTEDを聞いた時、子供に「あなたはダメだ」とサインを送るのは私達の未来を暗くしているようなものだな。と思いました。

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打楽器奏者のピアノの使い方。

NOと言わない理由

Kaoru MansourComment

ずいぶん前に『額代がないのでキャンバスの厚みもキレイに塗ってくれませんか?』と頼まれた事があります。それまで厚みの事はあまり考えていなかったのでちょっとびっくりしました。絵の具がたれた厚みはその人の趣味に合わなかったのですね。

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私は断るのが苦手なので、オッケーと言って厚みに塗る色、等を考えました。それから、色々考えているうちに厚みと遊びたくなって、写真の様な作品を作るようになりました。

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なんだか、私のはっきりしない性格が新しい作品へのドアを開けてくれました。

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今考えると、私の作品のシリーズの中にはクライアントに頼まれて断りきれずに作ったのが初まり。がいくつかあります。

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前、料理が大好きなブロガーさんに「どうして料理に興味があるのですか?」と質問したら、『みんなが美味しいと言ってくれるのが嬉しいのです。』と答えられました。

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私がNOと言わないで絵を買ってくださる方のリクエストを聞いてしまうのは、私もその方が作品を見て喜んでくださるのが嬉しいからかもしれません。

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想像と行動のギャップを埋める

アートKaoru MansourComment

レゴ、私は面白くないです。何回やっても面白くならない。パーツがあるから面白くない。と思います。

旦那のレゴ

旦那のレゴ

模型電車も面白くない。これもパーツがあるからだと思います。でも、これらのパーツを使って何を作ってもいいと言われたら興味がある。全部団子にしてくっ付けても面白い...ビルは横に電車は縦にしようかなあ〜とか思います。

旦那の模型電車

旦那の模型電車

なんでしょうねこれは?

私が最初絵を描き始めた時、抽象画にとても惹かれました。それは実際にない物だからです。一番自分が出せるのは抽象画だと思っていました。

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でも、植物のイメージが売れるようになって、植物の作品ばかり作るようになりました。今でも作る時間は9:1の割合で植物が多いです。

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時間があればやろうと、抽象画のアイデアを頭の中に溜め込んでいるのですが、最近、気がついた事があります。それは、私の作品は『かけた時間が物語る』と言う事です。10%の時間だけで私の抽象画が上手くなるはずがないです。

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頭の中の素晴らしいアイデアより、実際作る10分間...

しかし、このブログ、頭の中にははっきりしたコンセプトがあったのです。でも実際書き始めると、書き出しからどんどん違う方向に走っていき、またもや中途半端な終わり方をしてしまいました。やっぱり私の頭の中のアイデアは当てにはなりません。

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作品の印象

アートKaoru Mansour6 Comments

新しい作品のイメージをギャラリーに送ったら、ギャラリーの子が私の作品は女らしくてセクシーだと言います。

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びっくりして、40年来の友達にその事を言ったら、セクシーではないが、私は女らしいと言うのです。またまたびっくりしました。そんな事今まで言われた事がない。

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作品には作った人らしい何かが表現されている事が多いです。怖そうに見えるけれど優しい人はその優しさが作品に見える。普通に見えるけれど変な人はその変さが作品に出ます。反対にどんなに変な格好をしていても、作品はとても普通な時もあります。

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私は小さい頃から人形より2人の弟と野球やバドミントンをして遊びました。それに男の子に間違われた事もあります。女らしいやセクシーは違うグループの人達の事と思い込んでいました。今夜は作品を眺めながら(そうかぁ〜〜女らしくて、セクシーかぁ〜〜作品は語るかあ〜〜)とニヤニヤしています。

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猫をかぶった作品かもしれませんけれどもねえ。

今になって気がついた事

生活Kaoru MansourComment

作品で支払いができるようになった時、私の性格に合った仕事が見つかったと思いました。私は仕事で人と対立するのが苦手なので、一人で決める事が出来きる作品作りがぴったりだと思いました。あれから約25年今でも作品作りは自分に合っていると思います。

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ここ1週間程忙しくて仕事場にいる時間がずいぶん長くなりました。そうしたら、だんだん憂鬱な気持になってきた。仕事は好きだし大きな心配事もないのに、何だ?この鬱...と思っていたのですが、今日その原因が分かりました。

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ちょっと働き過ぎました。旦那や他の人と少し話したり、友達とLINEをしていましたが、ずっと上の空でした。仕事の事ばかり考えていた。

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今夜、久しぶりにバンドのリハーサルがありました。朝、リハーサルのスケジュールを見た時、「ああ、作品を作らなくてはいけないのに面倒だなあ。」と思いました。でも、みんなで曲を書いて、大きな声で歌っていたら、頭にあった重い雲がなくなっていました。

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好きな仕事でも、毎日13、14時間は良くありませんでした。だんだん自分の行動範囲が小さくなって他の事が面倒くさくなっていました。前回のブログに”今は続けて作品が作れるから嬉しい”と書きましたが、息子の用事でちょっと渋々仕事場を離れていた日。あの時、面倒だと思った用事があったから、憂鬱にならなかったのかもしれないなあ。と今日は思いました。

それに、あの時やった仕事よりも息子との思い出の方が、なんインフィニティ倍も楽しい思い出です。

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続く事と続かない事

アートKaoru MansourComment

ギャラリーの搬入日が早くなったので今日は一日中仕事場でした。

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今は続けて作業ができるので嬉しいです。息子が赤ちゃんの時は寝ている間、子供の頃は学校の送り迎え、等がない間に作っていました。

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私にとって作品作りは続いている事です。大学も他の仕事も生け花もヨガもみんな途中でやめてしまいました。

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今は、運動不足で始めたトレッドミルがやっぱり三日坊主になりそうです。

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子供の頃は誰かが『こうしなさい』と言うのでやりたくない事でも続いていました。大人になると自分で決めれるので続く事と続かない事が自分でもなんとなく分かってきますよね。昨日友達と話していたら、彼女はジムの会員になっても続かない事が分かっているのにまた入ったそうです。なぜならば、やめたらまた入りたくなる自分を知っているから。ジムに通う→行かなくなる→会費が勿体なくなる→やめる→通いたくなる→もとへ、このサイクルも続くと思います。

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テクノロジーに馴染む

生活Kaoru MansourComment

私の生活ブログに、新しく買ったデスクトップのコンピューターにCD/DVDのスロットがついていない事を書きました。3年前に買ったラップトップにも付いていないので家の中でCDを聞く事はなくなりました。

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なので、旦那のやっている4テットの新しいCDデザインを頼まれた時、なんで、今更?と思いました。自分がもう聞けなくなったから。

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CDを普通に聞いていた時は周りの世界もそんなもんだと思っていました。(先週までは)でも、今はちょっと世界観が変わりました。

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こうやって、今まで使っていた物がだんだんなくなって、少し無理やりのように新しいテクノロジーに馴染んできたような気がします。もしずっと普通にカセットテープが買えたなら、私は未だにウォークマンを聞いているかもしれない。フロッピーディスクを使っているかもしれない。ダットに録音しているかもしれない。

作品にはチャコールや油絵の具、昔の材料もまだ普通に買えるけどね。

作品を見て思い出すこと

アートKaoru MansourComment

ギャラリーに預けていた古い作品をピックアップに行きました。

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この作品の事はすっかり忘れていました。でも手に取った途端、作った時の情景がパ〜っと頭に浮かびました。息子はうちから車で30分かかる中学校に通っていました。放課後、学校の周りが子供を迎えに来た親たちの車で混雑します。だから早めに行って時間をつぶしていました。

義理父と妹

義理父と妹

最初の作品は、その時間つぶしのために作った作品です。サイズは10インチ正方形ですから約25cmの正方形です。校門あたりをチラチラ見ながら車の中でせっせと糸を針にかけていました。他の時間つぶし作品は売れてしまったのですが、一つ残っていてなんだか嬉しいです。

義理父の妹

義理父の妹

息子

息子

上の作品は息子が小さい時、シーリングファンの熱狂的なファンだったので作りました。いつも寝る前にはシーリングファンのカタログを読まされていました。ファンの直径、回るスピード、等全部暗記していたのですよ。カタログは5、6冊ありました。変わった子供でした。

義理母の兄

義理母の兄

上の作品は義理母のお兄さんです。会った事はないのですが、彼が亡くなった時、義理母からあまり幸せとは言えない彼の一生を聞かされました。その時彼に何かしてあげたい。と思って作った作品です。

旦那

旦那

これは旦那が5歳の時です。ジャケットがいいでしょう?もちろん顔つきは今56歳の彼とは全然違います。でも、よく見ると目だけは同じなんですねえ〜。

作品はできの良し悪しに関わらず、時間が経つと写真アルバムのように楽しめます...いや、楽しめる時もあります。なんじゃこれは?と落ち込む時もあります。

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子供とアート

アートKaoru MansourComment

今日、仕事場にある引き出しを開けて探し物をしていたら、これを見つけました。

Pablo Picasso

Pablo Picasso

息子が幼稚園の時、担任の先生から『子供達にアートのクラスをしてくれない?』と頼まれ、作ったものです。

Jean-MIchel Basquiat

Jean-MIchel Basquiat

詳しい内容は忘れてしまったのですが、アートをたいそうに考える必要はない。自分が嬉しかった事、悲しかった事、腹が立った事、実際見たもの、想像するもの、なんでも自分が描きたいように作りたいようにすればいいのよ。と言うような事を話した気がします。

Marc Chagall and Robert Rauschenberg

Marc Chagall and Robert Rauschenberg

おぼえているのは、一人の子が手を上げて今朝のパンケーキが最高に美味しくて嬉しかった。と言いました。その後、「これどお?」っと、Oldenburgを見せたら、『え〜〜〜っ!これがアート?』とクラス中が叫んで大笑い。先生もびっくりしていました。

Claes Oldenburg

Claes Oldenburg

子供の頭は柔軟です。その時に色んなアート作品を、色んな音楽を紹介すれば面白い事が起こると思いませんか?

Van Gogh and Alexander Calder

Van Gogh and Alexander Calder

今、あの時の幼稚園児は23〜4歳です。みんなで笑ったOldenburg覚えているかなあ〜

色と気持ち

アートKaoru MansourComment

旦那の好きな色は黄色です。黄色を見るとパーッと元気が出るそうです。いつから好きなの?と聞くと、3、4歳の頃工事現場にあるトラックやブルドーザーやクレーン車、それらが黄色で大好きだったそうです。多分、その時の気持ちが黄色を見るとかえってくるのかな〜と言います。

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お気に入りのコーヒーカップも

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Tシャツも、

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CDカバーに使う私の絵も、全部黄色。

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私はライムグリーンとピンクが好きです。ピンクは初めて買ってもらったランドセルがピンクだったせいかもしれません。大好きなランドセルでした。

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好きな色は楽しい記憶と繋がっているのでしょうか? 苦手な色はどこから来てるのかな?


P。S。前、息子と話していたら音のピッチによって違う色が見える子がクラスにいたそうです。ピッチの聴き取りテストはいつも満点だったらしい。これ、面白くないですか?

上の空

生活Kaoru MansourComment

旦那と犬の散歩をしていたら、新しく始まったTV番組スタートレック/Star Trekが面白くなかったと言います。この人、最初のエピソードから全部見ています。さっきウィキペディアで調べたら最初の放送は1966年でした。ひえ〜 でも、私はスタートレックには興味がないのでいつも上の空で聞いています。

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途中、私がマーケットに行く買い物リストを見せると明らかに旦那は上の空でした。

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上の空はちょっと便利ですよね。そんな事は興味がないと言ってしまったら、面白くなるかもしれない可能性を消してしまうような気がするのです。

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絵を始めた頃、美術館に行ったらMedieval art/中世芸術は上の空で通り過ぎていました。が、今は足を止めて見ます。面白いと思う。

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そのうち、スタートレックに目覚めて旦那を質問責めにする日が来るかもしれない。そのうち、買い物リストがないとマーケットに行かない旦那になるかもしれない。
...

多分それはないな。
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アメリカに住んで気がついた事

Kaoru MansourComment

先週、旦那の幼なじみJちゃんがご主人とNYから遊びに来ました。

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2人はユダヤ人です。子育ての話をしていた時、ご主人がクリスマスツリーとプレゼントは楽しいからやろう。と言ったら、Jちゃんは、そんな事をしたらユダヤ教とキリスト教のホリデーがごっちゃになって子供達が戸惑うと止めたそうです。

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結局、彼らはユダヤ教のホリデーだけにしたらしい。うちの旦那はキリスト教の家で育ちました。私は特定の宗教では育ちませんでした。悪い事をしたらバチが当たる。だけ覚えています。だから、息子をキリスト教の幼稚園に入れる時も校長先生が好きと言う理由でした。この時義理母は少しびっくりしたようです。私がキリスト教でもないのにあっさり入れたから。

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Jちゃんは2人の娘さんが小学校に入る前、ユダヤ人を差別する人達がいる事を教えたそうです。差別の理由を知っていれば傷つくのも少ないと考えたらしい。

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話を聞きながら、息子の学校時代の出来事を考えていました。中学生になって急に大好きなおにぎりのランチよりサンドイッチがいいと言った事。高校生になってまた日本のランチを持って行くと言った事。ハローウィンには侍の格好をした事。

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息子の中にあるアメリカ人と日本人。周りの子供達と同じようにしたかった時、自分は違うんだと主張したかった時。

今はどうなんでしょうねえ〜〜 今度、機会があったら聞いてみたいです。
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動揺

Kaoru MansourComment

久しぶりにLACMAに行きました。

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展示作品を見ながら歩いていて、足が止まりました。

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粒子の粗い、大きな写真が何枚も掛けてあります。

高層ビルから飛び降りている人達の写真でした。

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展示作品を見ないように手で顔を覆って早足で部屋を出ました。

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アーティストに対して怒りに似た感情が湧いてきた。

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私の好きな作品が掛かっているところへ早く行こうと思いました。

途中、レレベーターに乗ったら、前にサキュリティーのおじさんがいました。

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スペイン語で歌を口ずさんでいます。

その歌がとても美しくて涙が出そうになりました。

私は何のために作品を作っているのだろう?と思いました。

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忘れない人と事

アートKaoru MansourComment

なんだかやる事を増やし過ぎて、こちらのブログが放ったらかしになりました。

お久しぶりです。

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今年も庭にザクロがなりました。

これ、食べるの面倒くさいです。でも、こうやって半分に切って水につけてからだと、パラパラと簡単に実を外すことができます。この方法を教えてくれたのは息子の幼なじみのお母さんでした。図書館に勤めていた人で、色んな事を知っているお母さんでした。

彼女が脳腫瘍で亡くなってからもう何年も経ちますが、ザクロを食べる度彼女の事を思い出します。

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凄い量(?)の情報が頭の中に詰まっているのに、誰がどう言ったかをはっきり覚えているのは面白いです。

アートクラスで色んなことを学びましたが、友達が言った『作品は最後まで手を抜いてはダメ』が今一番残っている事です。

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親が子供に話す事、先生が生徒に話す事、先輩が後輩に話す事、友達同士で話す事、近所の人と話す事、買い物に行ってお店の人と話す事...自分は気がつかなくても誰かがずっと覚えている事を言ってるかもしれないですよねえ。

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今、気になる事

Kaoru MansourComment

昔の作品のプリントを何枚か頼まれました。

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フォトショップでイメージを見ていると、どの作品にも、表面に細い犬の毛や、花粉のようなものがくっ付いています。きっと気がつかないで一緒にアクリル液を塗ったのでしょう。

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今日、旦那と話していたら、レコーディング後。昔気にならなかったチェロの弦をスライドする指の音や木管楽器のキーの音が今は耳ざわりで消していると言うのです。

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あっ、似ていると思いました。私も今見ると、作品の表面にくっ付いている小さな物が目ざわりなのですよ。

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でも、それらがない事で作品がもっとよくなったかどうかは、今もよく分からないです。

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しかし、何年も作品を作っていてこう言う事に気がついた訳ですから、作っていなかったら気がついていなかった。そして、表面にくっ付いている物が作品の仕上がりにどれだけ影響しているのか?を考えるチャンスもなかったです。

考えさせられるニュース

Kaoru MansourComment

8月12日、バージニア州シャーロッツビルで、白人至上主義グループと反対派が衝突した事件がありました。

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この2つのグループが暴力的にぶつかっている映像をテレビで見ました。そして、もし何も知らない人が消音でこれを見たらどちらが白人至上主義グループでどちらかが反対派なのかよく分からないな。と思いました。

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私は反対派ですが、子供が見てもすぐに違いが分かる方法がないのだろうか?と思いました。

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反対派ブループがユダヤ人の作曲家、マーラーやガーシュウィン、バーンスタインの楽曲を演奏すると言うのはどうでしょう?ブルースやジャズ、R&Bを演奏すると言うのはどうでしょう?

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この国がUNITEDする事で豊かになった文化。

その文化のおかげで自由に作品が作れる幸せ。

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人種や性別や宗教やお金の量、等で、人を下に見る事によって、心の平和をたもっている人は、そう言うものに頼らないでハッピーに生きている人間よりも弱いと言う事に気がついて欲しいです。

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あっ、上記のコメントは差別する人を下に見ていますかね...

(イメージはHammer Museum, Marisa Merz展です)

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