Kaoru Mansour

はみ出る

Kaoru MansourComment

旦那は小学校で打楽器クラスを教えています。今、子供達と一緒に曲を作っているそうです。彼はジャズのミュージシャンなので曲の中に『即興のソロを入れよう!』とみんなに言ったらしい。

子供達『ソロって何?』
旦那 『自分が好きなように表現できる間なんだ。』
子供達『オッケー!』

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トントコトントントン...ソロ

Aちゃん  踊りながら打楽器を叩く

トントコトントントン...ソロ

Bちゃん  Tシャツを引っ張って頭をシャツの中に入れて叩く

トントコトントントン...ソロ

Cちゃん  大きな声で叫びながら叩く

音楽でもビジュアルアートでも、子供が自由にやるとカテゴリーからはみ出るところが素晴らしい。

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完成の時

アートKaoru MansourComment

タイ展覧会用の作品をながめていると、いじりたくなりました。そしていじり始めると止まらなくなってしまった。

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何年も前に作った作品ばかりですから私の見方が変わったのです。

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一度完成した作品なので最初は戸惑っていたのですが、今は完成しているように見えないのですから完成させるしかないです。

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30年ほど前、同じアパートに住んでいたドイツ人画家が『私はキャンバス2つあれば一生絵が描ける。』と言っていました。一枚を仕上げて、2枚目も終わる。そうして1枚目を見たら未完成だと言う事に気づく、そうしてまた仕上げ、2枚目の未完成に見える絵にかかる。それを繰り返すそうです。もし途中で買いたいと言う人が現れたら、目方で値段をつける。油絵をやっていましたから、削らない限りどんどん重くなる作品です。

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しかし、この散らかりよう。撮影用にわざとしたのではありません。

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出番です

Kaoru MansourComment

タイのRatchadamnoen Contemporary Art Centerで展覧会があります。最初、新しい作品を作るつもりでしたが、私の好きな古い作品を選んで持って行くことにしました。どれも、1〜2回展覧会に出した後クロゼットにしまったり、家の壁に掛けていました。

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スーツケースに入れて持っていくので、この丸いひょうたんの作品は軽いし丁度いいです。今日はこれらを並べてどういう風に壁に掛けるかを考えていました。

薄い紙に包んである作品を箱から出して刷毛で丁寧にホコリをはらっていたら、実家の母が一年に一度、私のおひな様を出している光景に似ているかも...と、思いました。作品を見て、(みんな、タイに連れて行ってあげるからね。)と心の中で言いました。

自分で問題をつくる

Kaoru MansourComment

昨日は、しまっておいた作品の続きをしようとテーブルの前に座りました。でも、いいアイデアが浮かびません。別に急ぐ作品ではないのでダラダラと1日が過ぎました。

夕方、作るのを諦めて、キッチンでご飯を食べていたのですが、何だかリラックスできません。私の仕事場は家の続きにあるので、「また、あそこへ行けばいいアイデアが出るかもしれない。」とどこかで考えているのです。結局夜中まで仕事場でウロウロ。

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もう少し、制作時間のルーティーンを作って頭の切り替えをした方がいいのかなあ〜〜、睡眠もちゃんと取らないとなあ〜〜、そんな事をゴチャゴチャと考えていたら、『作品作りが好きなんだから何も問題はない。』と言う声がどこからか聞こえてきました。ああ、またやった。問題は<リラックスできない>のではなくて、私の<考えすぎ>です。

スペースを作る

Kaoru MansourComment

明日ライブがあるので機材を出してきました。

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いつもこの6個のペダルを使って歌うのですが、詳しい人に聞くとラップトップ一つにまとめる事もできるそうです。でも、そうするとステージでも、カフェで下を向いて何かやっている様に見えませんか?

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この6個のペダルを右に左に押しながら歌う方が見ていて面白いと思うのですが...

ずっと前、大きなステージでテーブルにラップトップをのせて操作しているミュージシャンがいましたが、遠くから見るとミシンをかけている様でもあり、オフィスで働いている様でもありました。あれが新しいミュージシャンの姿かもしれない。とその時思いました。

ちなみにペダルは色々なハーモニーを作ったり、声をベースやパーカッションの音にしたり、ピッチを少し直したりできます。なかなか賢いです。

で、どうしてこれをベッドルームに広げているか?

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仕事場には、もう音楽をやるスペースがありません。
そして、私の心には物を片付けるスペースがない。

と、言葉で遊んでいる場合ではありませんねえ。
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リンゴを食べる

生活Kaoru MansourComment

昨日、マーケットでリンゴを2個買いました。積み上げてあるリンゴの中からぶつけた跡のないリンゴをさがすのに少し時間がかかりました。ところが、レジの子がリンゴの入っている袋を落としたのですよ。あれ〜〜〜!

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計算どおりにいかないのが人生だなあ。と笑ってしまいました。そのまま買って、凹んだところを削って食べたらとても美味しかったです。
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どっちが上?

Kaoru MansourComment

昨日、旦那が仕事でドラムを叩いでいると、男の人が近づいてきて『キース ムーン(フーのドラマー)とジョン ボーナム(レッド ツェッペリンのドラマー)とどっちが上だと思う?』と聞いたそうです。

私も昔、『モネとルノアール、どっちが上だと思う?』と聞かれた事があります。その時はモネの方が好きと答えた様な気がしますが、上と好きではかなり違います。今思うと、何を基準に上と聞いたのでしょうね?

前ブログ、2つの作品をInstagramにのせたらリンゴのが30like、抽象が31likeでした。抽象が上。

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もう少し、加えました。
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分からないところにワザといく

アートKaoru MansourComment

今この2つの作品を同時進行しています。

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下の方は作る前に大体のカタチを頭の中で組み立てるので、終わり方が分かります。だからイジるのが楽しいです。(何だか説明が抽象的すぎてすみません)でも、最初の作品は終わり方がまったく分からない...

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なら、終わり方の分かる作品ばかりを作ればいいじゃないか。という事になるのですが、そうすると達成感に欠けるワケです。

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今日は最初のゴジャゴジャを全部外して、ここで終わり。今こうやって見ると、縁が面白くないですねえ。その辺に捨ててある古い木に貼り付けるか...?いや、赤に塗って見るか...と、作品作り、心の声を書いてみました。

それぞれ

Kaoru MansourComment

前回、作業靴の事を書いたのですが、捨てた靴は長い間履いていたのでゴミ箱に入れた時は悲しい気持ちになりました。もう履けなくなった靴下もTシャツも、同じ気持ちになります。ところが旦那はそう言う気持ちにはならないようで、汚い穴の空いた靴下がゴミ箱に放り投げられている事があります。たまにやぶれたズボンが入っている時もある。やぶれたズボンを見て長い間ありがとう、洗って捨てよう。と言う気持ちにならんのかねえ〜〜そこにドラマを見んのかねえ〜〜〜と言ってみても人それぞれです。

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自分が感じない事を他の人は感じる。自分が感じる事を他の人は感じない。そう言う事も含めて作品や音楽は、驚きがあって面白いのですからねえ。

ちなみに写真は空になったヨーグルト容器です。アクリル、等を混ぜる時に使います。これは私のもったいない病。これも旦那にはありません。

またやった

アートKaoru MansourComment

最近、仕事場で履いていた作業靴がやぶれたので、散歩用のハイキングブーツを作業靴にしました。

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ちょっとだけならいいか、と思って作品を作り、アクリルを付けてダメにした服や靴が沢山あります。

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これは散歩用なのですが、今日これを見て「あれ?この靴NIKEだったかな?」と思いました。本当はadidas。よく見るとアクリルのシミだった。またやってしまった。

これぐらいなら問題なく履くけれどね。:)

オレオレ対処

Kaoru MansourComment

生活ブログに義理母にかかってきた”おれおれ詐欺”の事を書きました。息子は小さな頃からずっと義理母を”グランマ”と呼んでいます。私が祖母に”おばあちゃん”と言っていたのと同じです。多分ほとんどの孫達はこう呼んでいるのではないですか。

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友達の子供達は”おばあちゃん”ではなくて”タンタン”とよんでいました。おばあちゃんとは一度も呼んだことがない。このおばあちゃんに、おれおれ詐欺が『おばあちゃん』と電話をかけてきたら、すぐに変だと思いますよね。

もし、私がおばあちゃんになったなら孫には『おばあちゃん』ではない呼び方がいいのかもなあ〜。と作品を作りながらふと思いました。

クイーンとか? ディーバとか? 

どうしてこんなに高いのだ

アートKaoru MansourComment

私はエプソンのPHOTO R2880と言うプリンターを作品に使っています。アーカイブインクで紫外線が当たっても簡単にはインクが薄くなりません。ところが、古い機種なのでだんだんインクカートリッジが手に入りにくくなっています。値段も少しずつ上がっています。今日Amazonでチェックしたら、一個26ドルで売っている店もありました。前は13〜14ドル。まるでアンティークのようです。プリンターが動いてもインクが手に入らない時がくるかもしれません。

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それにしても、インクカートリッジはどうしてこんなに高いのでしょうねえ?注文する度不機嫌になります。

p。s。
ずいぶん前に、非純正インクはノズルの詰まりがあると聞きました。今もそうですか?

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アートの流行

Kaoru MansourComment

LAアートショウがダウンタウンのコンベンションセンターで催されています。私は木曜日までに搬出の作品があるので、今年は行けません。ウェブサイトで参加ギャラリーをチェックしましたが、人物画が多いような気がしました。何年か前はアニメ風?なのが多かったです。村上隆さんの大きなショウが注目を集めた時でした。そして、(ネオ)コンセプチュアルアートの作品が多い年もありました。その時はデミアンハーストが注目を集めていました。ファッションに流行があるように、アートにも流行りがありますね。これは誰がどういう風に仕掛けているのでしょう?

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私の英語が役に立つ時

Kaoru MansourComment

ロスに移って30年以上経つのですが、ちゃんと勉強をしないので英語がうまくならないです。とりあえず、私のいい加減な英語で仕事も生活もできているので、興味のない事は後回し。

前、旦那が小学校で打楽器を教えている事を書きましたが、教えているクラスの子供達は音符が読めません。で、リズムに歌詞をつけて唄いながら打楽器を叩く方法を使っているようです。旦那がリズムに合わせて歌詞を書いているのですが、小学校で実際に使う前に、私がいつもテストされます。

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多分、私の英語力とリズム感は小学生と似たり寄ったりなのでしょう。私が出来ないとちょっと簡単にする...お役に立てて嬉しいです。

にんまりしてしまう事

生活Kaoru MansourComment

2日前、旦那の4テット(ジャズとクラシックが混ざった音楽)のライブに行ったのですが、オーボエは運動靴にジーンズをはいています。

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チェロも運動靴にジーンズ、Tシャツです。旦那はカジュアルなローファーにオレンジの帽子をかぶってる。

私はこう言うのを見るとニンマリしてしまいます。ちょっとかしこまった音楽を演奏するのにスーツではなくて、普段着で来る。そして恐ろしく複雑な演奏をサラリとやる。このアンバランスが格好いいです。

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息子が大学生の頃、彼のジャズコンボがコンペの最終バンドの一つに残りました。その時、審査員の一人が息子を見て『君、演奏はいいのにそのスキーブーツがいかんね。』と言ったそうです。他のミュージシャンはみんなスーツにフォーマルな革靴をはいていたらしい。息子『スキーブーツも僕の表現だったんだけどね:)』私、ニンマリしました。それでよろしい。

結果とプロセス

アートKaoru MansourComment

久しぶりにカレーを作りました。コリアンダー、クーメン、カイエンペッパー、タムリック、ガラムマサラ、普段あまり馴染みのないスパイスを混ぜます。これがなかなか面白い。

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作品は作ったあと、壊さない限り物になって残りますが、料理は食べると終わりますね。(不味くてのこる場合もあるか..)あっ、話がそれました。私はせっかちなので材料が多い、待ち時間が長い(冷蔵庫で一晩ねかすみたいなの)料理はほとんど作らないのですが、このカレーはプロセスが面白いのでもう何回も作っています。馴染みのないスパイスを少しずつ入れていくと、最後には近所のインドレストランの味みたいになる。面白いです。

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作品作りも音楽も、よく考えればプロセスが面白いからこんなに続いているのかもしれません。展覧会やアルバムが目標ではなくて、次から次へとアイデアが続いていくプロセスの面白さにきっとハマっているのですね。

気に入った作品や音楽をサポートするのにハマっている人どこかにいないかなあ〜〜

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新装開店

Kaoru MansourComment

作品/植物を新しい順に並べ替えしました。

置いている商品は同じだけれど、陳列場所を変える店みたいです。

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じっくりの時代

Kaoru MansourComment

息子がNYからホリデー休暇で帰って来ています。旦那も私も『テックサポートが帰って来た』と喜んでいる。最近のテクノロジーは分からない事だらけ。

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旦那はBandCampに自分の音楽をアップロードしてもらっています。私は新しい携帯のバックアップを手伝ってもらった。

息子20代によると彼の友達はイベントのお知らせ以外Facebookは殆どやらないそうです。長い文章の書き込みがあったり、色んなフィードバック選択があったりFacebookは面倒なのだそうです。今は、ショートビデオや写真が主なInstagramの方が彼らに人気があるらしい。

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で、もっと若い世代はSnapchatをよく使っているそうです。これは何時間かで記録がなくなるらしい。(Instagramにもこの機能が付いています)だから、あっ!!と驚く様なのが面白いそうです。すぐ消えるから。これ、なんだか危ない感じ...

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今の子供達が大きくなると、アナログで育った私達とは全然違うアートの見方をする様な気がしますねえ。最初はよく分からないけれど、作品の前にしばらく立って見る様な事はもうしない。パッと見て『あっ!』でないとダメ。みたいな?

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でも、人間は同じものばかりだと飽きてしまいます。デジタルデジタルと進んでいたら若いミュージシャンがレコードを作り出したみたいに、じっくりアートを見る時代も『あ!』の後にきっと来ますよ〜〜

Musicページアップデートしました。bandCampにもいけます。よかったら覗いてみてくださいね。

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分かる分かる

Kaoru MansourComment

今朝、起きると向こうの部屋からPasadenaローズパレードのTV音声が聞こえてきました。毎年元旦に行われる大きなパレードです。でも、今年は旦那が大笑いしている。去年と違う。

今年はどう言うわけか、アマゾンプライムで見ています。ローズパレードの解説をコメディアンがやっています。いつものTV局とは別番組なのでしょう。冗談ばかりで解説がすすんでいるので私もつられて笑ってしまった。

これをメジャーなテレビ局でやったら不謹慎コールがたくさん入るのかな?普通『なんと言う美しいフロートでしょうか?!』『本当にそうですねえ!』『みなさんの努力が実りましたねえ。』『ご家族もさぞ喜んでいらっしゃるでしょう。』みたいな流れになるのに、全然違う。『何じゃ?このへんてこなフロートは!』とか言ってる。かしこまったパレードとツッコミジョーク、これは面白いです。

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よくクライアントと話をしていて突っ込みたい初動にかられるのですが、ウケないとしらけるのでおさえます。このボケツッコミもアートと同じで分かってもらえないと『は〜?』になりますからねえ。

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前にも書いた様な気がしますが、こんなに大勢の人間がいて、一人一人違う経験をして違う感じ方をするのですから、私の作品やブログに少しでも共感して下さっているのならばとても嬉しいです。

今日は2018年1月1日。更新まばらなこのブログ、今年も懲りずにチェックしてくださいね。

(写真はローズパレードとは関係ありません。)
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